お知らせ2010.12.01
現在諸事情によりコメントは受け付けていません。

こころの風景の新着記事

2008年04月16日

webでアウトプットする理由

Tristarさんがコメント欄でお書きになった、「総表現社会」という言葉についてあれこれ考えていたのですが、このテーマに関連するような気もする以下の記事を読みました。

本当に頭にいい人はWebにアウトプットしないのか? - インターネットの真の姿とは  

仕事のキャリアがある人であろうとなかろうと、現実社会でアウトプットできる場と機会があり、またその「場」で反響を得たりフィードバックできたり自分を認めてもらえる人なら、わざわざwebでアウトプットする必要性を感じないのかもしれません。日曜画家や手芸を本格的にやっている主婦は、サークルや個人での発表の場があればそれでだいたい満足するでしょう。個展やグループ展という機会がない、あるいはあってもその発表の場だけでは満足しきれていない人のなかで、ネットが身近であれば発表の場として「サイト(ブログ含む)」を立ち上げようという発想が浮かぶのだと思います。また仕事では現実社会でのアウトプットで充分という人でも、余暇の時間での自分のアウトプットの場としてwebが必要な場合もあるでしょう。要するに現実社会でのアウトプットに満たされないものを感じているから、ネットでアウトプットしようとなるのではないでしょうか。

忙しくて書けない、ネットでのアウトプットの必要性を感じないという人でも、これからはネットという場でのアウトプットを現実でのアウトプットにフィードバックさせていく必要がある世の中になって行くのではないかとは思いますが。

で、私自身がネットでのアウトプット、つまりサイト運営を始めた理由も、おおむねそんなところです。私がインターネットを始めてこの春でちょうど8年になるので、私がwebでアウトプットをする理由やその意味を振り返ってみようと思います。

我が家のパソコンをインターネットに繋いだときが私のパソコン元年。Eメールから始めてサイトの閲覧をぼちぼち。まだ文字入力さえ覚束ない1ヶ月後に、サイト立ち上げを決意しました。その頃はブログなど知りませんし(無料サービスは未だないし)、レンタル日記サイトがあることさえ知らず、オーサリングツールを購入して4ヶ月後に“ホームページ”を開設しました。インターネット事始めはメールとメーリングリストでしたので、ネットがコミュニケーションツールだとの認識はありました。しかし立ち上げ前にサイト制作をしているときの私は、作品を作っているという意識が強くあり、趣味を綴るサイトなのに目的は交流より「自己表現」でした。実はその時点でのサイトの日記ページに、『このHPは専業主婦となってから見つけられなかった私自身の、自己表現あるいは自己実現の手段のような気もする』と書いています。既に「自己実現」の手段だという意識がありました。

ところで、たくさんのブログを読んでいると、本当にいろいろ勉強になります。心理学など学んだことがない私が「マズローの自己実現理論」を知ることができたのも、とあるブログのお陰です。

自己実現理論 - Wikipedia
マズローは、人間の基本的欲求を低次から

  1. 生理的欲求 生命維持のための食欲・性欲・睡眠欲等の本能的・根源的な欲求
  2. 安全の欲求 衣類・住居など、安定・安全な状態を得ようとする欲求
  3. 親和(所属愛)の欲求 他人と関わりたい、他者と同じようにしたいなどの集団帰属の欲求
  4. 自我(自尊)の欲求 自分が集団から価値ある存在と認められ、尊敬されることを求める認知欲求
  5. 自己実現の欲求 自分の能力・可能性を発揮し、創造的活動や自己の成長を図りたいと思う欲求
の5段階に分類した。
実証されていない学説だとする意見もあり、私も欠乏欲求と成長欲求が混在することもあるのではと考えます。しかし個人がwebでアウトプットしたいという理由付けに限ってみると、この欲求段階説は胸にストンと落ち、私にはぴったり当てはまるのです。

最初から「自己実現」などと高邁な目的で始めた割に、掲示板を付設したとたん「親和の欲求」の充足にせっせと勤しみ出します(笑)
同じ趣味の人が現実社会の身の回りにおらず、親和・所属の欲求に欠乏感を持っていてネットにそれを求めていたので、これは当然の成り行きです。しかしやがて“掲示板疲れ”を感じてサイト運営方針を見直し、いろいろ学んでサイトを作り込むことに精進し、それは検索から読みに来てくれる人の増加という効果を生みました。これは「自我の欲求(承認欲求)」を満たしていきました。たまには感謝をいただくことが無いわけではありませんが、検索からの閲覧者のなかのたとえたった1人でも役に立てれば良いというモチベーションでも、そこそこの満足はできます。

またサイトで紹介している利用した旅館から、時折リンクの承認依頼(旅館のサイトで紹介したい)などもあります。つい先日も登山で訪れる予約客の問い合わせが増えてきた旅館から「詳しくて勉強になり、おまけに当館を紹介していただいていたので驚いた。ついては登山記録のページをリンクしたことのお知らせと、写真も使わせてください」との依頼がありました。社会的に信用されて、ほんの少しですが社会活動(その旅館の営業活動)の助けになれたわけです。これは社会人としては誰某の妻という肩書きしかない私にとっては、社会的立場としての承認欲求の充足でもあります。

さて、個人のささやかな趣味を綴るサイトでも、埋められない何か充足していない何かを充たしてくれます。しかしカテゴリーの限定が「自己表現」を狭めていることに満足できず、現在はこうやってブログも書いているわけです。親和欲求にしろ承認欲求にしろ私の欠乏感を充たしてくれたインターネット・webというものそのものに深い関心を抱いたので、関わり合いながら行く末を見ていきたいと思っています。だからこのブログでは、web・ブログの周辺を見つめながら成長していくための、つまり「自己実現欲求」から生じたアウトプットの場なのです。

「マズローの自己実現理論」については「自己実現欲求」「承認欲求」などのキーワードで検索すればたくさんヒットします。経営管理などでの引用が多いようですが。自分のサイト運営、またはwebで何かを書く・読む行為が、どの欲求からなのか、そしてそれに充足しているかどうかを考えてみるのも一興かと思います。
posted by Marumameko at 16:57 | Comment(2) | TrackBack(1) | web・blog考 このエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
こんにちは。こちらは雨です。
そちらも雨かな?

マズロー とっても懐かしい響きでした。
Marumamekoさんにも ネットよちよち歩きのころがあったとか
文字入力がままならなかった、、とは信じがたいです。
最初から「自己表現の場」というイメージがあったんですね。

Marumamekoさんがネットでしていること全ては知りませんが
ネットライフが満足いくものであって欲しいなと願います。

Posted by いく@しずおか at 2008年04月17日 16:16
こちら、夕方前から雨です。
今年の春は雨が多いような気がします。

マズローは大学の教養課程で学ぶのかな?
ネットをしていると、若い頃に学び損ねた知識も得られますね。
そして本気で学びたくなれば、次は本を読むなり別の選択肢もあるわけで。

ネット社会を立って歩ける様になったけど
タイプは未だによちよち打ちです(笑)

>ネットライフが満足いくものであって欲しいなと願います。

ありがとう。向かい方はそのときそのときで変るかもしれませんが
ネットをやっていて良かったと思っています。
いくさんも楽しいネットライフを!
Posted by Marumameko at 2008年04月17日 21:32

この記事へのトラックバック

モチベーション講座:欲求5段階説
Excerpt: 欲求5段階説はモチベーション理論のなかでも代表的なモデルで、モチベーションの話題になれば必ず登場するものです。アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(1908〜1970)は、人間の欲求を5つの階層に分..
Weblog: ビジネス快進撃
Tracked: 2010-02-25 18:20

最近のトラックバック