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2008年02月19日

情報格差に気づいていますか(1)

パソコンの動作がおかしい場合、あなたはインターネットで同じような事例を探し、自力で解決しようとしますか?あるいは詳しい人に聞きますか?はじめから業者に修理を頼みますか?

写真をブログに載せるために、トリミングやレタッチするグラフィックソフト。パソコンに入っている「ペイント」より高機能なソフトが欲しくなったとき、あなたはすぐにソフトを買いますか?無料でダウンロードできるフリーソフトにも、結構使えるものがあるのを知っていますか?最近ではソフトではなく、気軽に利用できる画像編集ウェブサービスさえもあることを知っていますか?さらに問えば、フリーソフトや新しいウェブサービスでもひるむことなく利用できますか?

ブログのデザインをカスタマイズしたい、画像の並べ方を工夫して読みやすくしたい、引用が著作権侵害かどうかが気になる…そんなとき、あなたはインターネットで情報を素早く的確に探せますか?

そしてネットにある情報ひとつを鵜呑みにしないで、違う視点からの情報を含めた多数の情報の中から、自分が求めている情報を選び取る能力に自信がありますか?

今、インターネットの使い方による情報格差が加速度的に広がっているように思えてなりません。(以下で詳しく)

ネットにおいて情報リテラシー(※後述)の問題が語られるとき、ブログなどに書かれた内容の思慮分別のなさが取り上げられたり、未成年へのIT教育のなかで扱われることが多いようです。しかし私は別の問題が気になっています。つまりライトユーザー(“一般的な”ユーザーor“普通の”ユーザー)の多数…コミュニティで交流を楽しむことだけをインターネットの目的にしているだろうユーザー層が、積極的にインターネットを活用しようとしないため、インターネットスキルを含む情報リテラシーがなかなか向上していかないということです。これは皆が考えているより重要で深刻な問題なのではないでしょうか。

※「情報リテラシー」という言葉が耳慣れない人のために…
-- 情報リテラシーとは --
一言で言えば<情報を使いこなす能力のこと>。
「コンピュータリテラシー」「情報リテラシー」「メディアリテラシー」「インターネットリテラシー」などと一緒にされたりするがそれぞれ別の意味がある。分類できたりはっきり分類できなかったりで解説するのは難しいので、以下のウィキペディア他のリンクを参照してください。
情報リテラシー - Wikipedia
情報リテラシー − @IT情報マネジメント用語事典

-- ヘビーユーザーとライトユーザー --
インターネットユーザーを大雑把に分けると、ヘビーユーザーとライトユーザーに分けられます。しかし長時間インターネットを利用していると習熟度が上がるかといえば、そうでもありません。IT関連の仕事をしている人たちを除けば、誰でも始めは初心者ユーザーです。しかし全員がそのうち中級ユーザーになり、やがては上級ユーザーにはなってはいきません。同じように一日1時間ネットをしている人でも、10年経っても初級レベルのままの人もいれば、3年でインターネットを使い倒せるレベルになる人もいます。

-- blogタイプの人とSNSタイプの人 --
mixiのヘビーユーザーがいるとします。一日中mixiに入り浸って日記を書きマイミクさんと交流しているその時間に、ネットの別のシーンでは便利なソフトの良し悪しが語られているかもしれません。あるいは誰にも身近な社会問題について議論されているかもしれません。mixiなどSNSでの交流を楽しむことだけをインターネットの目的にしている人は、往々にして情報発信系や論評系のブログは読みません。SNSではなくブログで書いていたところで、狭いコミュニティに安住し閉じこもっているのなら、同じことが言えます。SNSタイプの人にパソコンの技術的なことや便利なウェブサービス&ソフト、HTMLの知識などの情報に疎いままの人が多いようです。

ブログをたとえ日記として使いながらも、特定のグループだけに向けてではなく不特定多数に向けて発言することを意識している人はblogタイプの人と言えるでしょう。

情報格差に気づいていますか(2)に続く
posted by Marumameko at 10:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | net このエントリーを含むはてなブックマーク
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